高尾の住まい / 仕事場

26年の木造住宅を、事務所兼住居に改修する計画である。

 

元は1階にLDK、2階に3つの個室という間取りだったが、高低差のある敷地や隣地との距離から、眺望と採光の確保できる2階をメインの住居スペースとし、1階を事務所スペースへとリノベーションした。

新たなLDKには既存の間仕切りや天井を撤去した後の柱や筋交い、梁が剥き出しで残っているが、開け広げすぎない林のような適度な密度感を演出するとともに、これから照明や植物、家具などを配置する際の拠り所となっていくだろう。

吹き抜けを介して住居の各室と事務所はゆるやかに接続しており、別々の空間でそれぞれが作業をしていても何となくお互いの気配を感じることができる。

 

今回の工事では主に傷んでいた構造部分の補強と内装の仕上げをあらかた終わらせているが、家具工事や、外部に対する改修工事は今後建物を使いながら徐々に行われていく予定である。新築時がピークで古びていく建物ではなく、住みながらより良くなっていく建築のケーススタディとしていきたい。

 

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TYPE  :  事務所兼住居

ROLE  :  建築設計監理

YEAR  :  2021

STATUS  :  竣工

LOCATION  :  東京都八王子市

PRODUCTION  :   井浦工務店